東京きもの染洗協同組合
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あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
刺繍
染め上がった柄に糸で刺繍する(あしらい)や家紋を色糸や金、銀の糸で縫う(縫い紋)などがある。当組合の業種には現在含まれていないが、悉皆業がお引き受けいたします。
仕立て業
きもの、羽織り、道行、長襦袢など大概のものは縫うが、袴、変り衿コート、帯などは専門の職人がいます。
和裁学校で習った人の中には、センチメートルで縫う人もいます。
男仕立てで修行をした人は、くけ台を使わないで胡坐(あぐら)をかいて足の指で挟んで縫います。
悉皆
広辞苑をひもとくと みな。のこらず。ことごとく等々。悉皆屋の項では(江戸時代、大阪で衣服、布帛(ふはく)【帛とは絹のこと】の染色・染め返しなどを請負、これを京都に送って調整させることを業としたもの。)とあります。
私どもの業界でもこのルーツに近い仕事をしている業者を悉皆業として職種にいれています。現代では、きものの誂え染、染め替え、洗い張り、しみ抜き等の工程からきものを仕立て上げる所までの全てを、染工場やそれぞれの仕事にあった職人さんとの調整に当たっているお店です。紺屋(こうや、こんや)と呼ばれた時代もありましたが、【紺屋は染(藍染)をしているところのこと】で、・・・染物店、・・・京染店と呼称しているお店が悉皆屋でしたが、最近では”きもの処“とかいろいろな名称をつけるお店も多くなりました。
しみ抜き
衣類、着物に付いた化粧品(口紅・ファンデーション)食べこぼし、ワイン・ビールの酒類が付いた諸々のしみは千差万別、絹は生きています。繊細でデリケートな非常に取り扱いが難しい生地であります。しかし着物は保管さえ良ければ50年100年と親子3代ぐらいは長持ちします。熨斗目・七五三の祝い着・江戸褄・訪問着・着物類は2度の影干しで生地の風合いや彩色等はそのまま長持します。
<まず最初に言いたいこと>
しみは、いじらない方が安く上がります。しみはいじることによって絹の性質を壊し、擦れ摩擦などに弱い絹は痛んでしまいます。
浸染
(無地染め)染料を煮とかした中に布を入れて染める技法。浸染暈しといってぼかし染めも出来ます。織物に使用する糸を染めるのも先染めと言ってこの方法が多く、草木染(植物染)もこの技法で行われます。
染色補正
染の工程での染ムラや糊あとの補正(地直し、刷き合わせ)。しみ抜きを含む。
染物
(染料を用いて柄や色を染めること)、ここでは無地染、小紋染、引き染を現業で行っている業者を記載しています。染物と記載されている場合はそのいずれかの仕事をしているということで、染物全般ではなく、それぞれ分業になっています。取次ぎの場合は悉皆になります。
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